2011-01-01から1年間の記事一覧

Power Concedes Nothing Without a Demand.(権力は、要求しなければ何も譲歩しない。)

Power concedes nothing without a demand. (権力は、要求しなければ何ひとつ譲歩しない。)出典:Chris Hedges, "Power Concedes Nothing Without a Demand", Truthdig, March 14, 2011.日本では義務教育課程の社会科の授業で三権分立について学ぶ。しかし…

『資本論』ちょっとづつ(0000):『資本論』を読んでみることにしました。

"All right, we're gonna read all the way through this. I'll start."前まえから、カール・マルクス『資本論』Das Kapital に興味をもっていた。私は別に共産主義者でも社会主義者でもないけれど、いったい何が書いてあるのだろうと興味をもっている。そこ…

クリス・ヘッジスが語る:オバマは「リベラル階級の死」のシンボル(Chris Hedges: Obama is a "Poster Child for the Death of the Liberal Class", Democracy Now!, December 20, 2010)

アメリカの独立非営利放送局「Democracy Now!」で、クリス・ヘッジスが『リベラル階級の死』について語っている。下記サイトで番組動画を視聴できる。インタヴューの書き起こしもあり、ナチュラル・スピードの英語について行けなくても、ある程度の英語の読…

クリス・ヘッジス『リベラル階級の死』第1章 抵抗(5)

20世紀全体から21世紀の初期にかけてのリベラル階級の最大の罪は、権力エリートと熱心に結託し、反逆者・偶像破壊者・共産主義者・社会主義社・アナーキスト・労働組合のラディカルなリーダー・平和主義者たちを沈黙させ、禁圧し、ブラックリストに入れてき…

クリス・ヘッジス『リベラル階級の死』第1章 抵抗(4)

リベラル階級の死が意味するものは、新たな恐ろしい政治的編成の誕生である。これにより、企業国家が、リベラル階級がかつて設定した保護の最後の名残を何の妨害も受けずに根絶やしにすることを許してしまう。公共部門の労働組合——企業国家の猛攻からの唯一…

クリス・ヘッジス『リベラル階級の死』第1章 抵抗(3)

伝統的な民主主義において、リベラル階級は安全弁として機能する。これによって、少しづつ改革を進展させることができる。おかげで、変化への希望が提供され、平等のさらなる拡大へ向けて徐々に歩みを進めることができる。そして、国家や権力メカニズムに美…

クリス・ヘッジス『リベラル階級の死』第1章 抵抗(2)

怒りの感覚と裏切られた感覚——アーネスト・ローガン・ベルや大勢の職のない労働者たちが表現しているのは、これである。これらの感情は、過去30年間にわたってリベラル階級が労働者階級および中産階級の最低限の利益を保護できなかったことから生じている。…

クリス・ヘッジス『リベラル階級の死』第1章 抵抗(1)

クリス・ヘッジス(Chris Hedges)の著書Death of the Liberal Class (Nation Books, 2010)が面白かったのですが、まだ日本語版が出ていないようなので、紹介をかねてとりあえず第1章だけを翻訳してみます。Death of the Liberal Class作者: Chris Hedges出…